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【2021年版子供の睡眠実態調査結果報告】 子供の睡眠課題に関する認知度は5%にとどまる ~全国5,774人のデータからみた日本の子供の睡眠の実態とは~

株式会社ブレインスリープ(本社:東京都千代田区、代表取締役:道端孝助、以下「ブレインスリープ」)は、全国47都道府県、3歳~9歳の子供を持つ親5,774人を対象に、子供の睡眠実態調査を実施し、調査データからブレインスリープおよび共創パートナーである東日本電信電話株式会社(以下「NTT東日本」)と分析し結果をまとめました。調査内容には、子供の睡眠習慣などの睡眠状態を直接的に判定する項目のみならず、子供のストレスや健康・意欲の程度、情緒・問題行動、睡眠障害のリスクを判定する質問などが含まれています。

 

日本人の子供は、大人同様に世界で一番睡眠時間が短いという報告※1があり、その報告によれば1位のニュージーランドと比べると1.5時間以上もの差があります。特に幼少期の睡眠は脳の成長に多大な影響を与え、睡眠時間が短い子供は、睡眠時間が長い子供と比べて、記憶に重要な脳の部位(海馬)が小さい傾向があるという研究報告※2も出ています。

ブレインスリープは、子供の睡眠不足も日本の重要な睡眠課題の一つと捉え、本調査の結果を踏ませて、そういった課題解決をサポートする活動を実施していくこととなりました。

※1:Jodi A Mindell, Avi Sadeh, Benjamin Wiegand, Ti Hwei How, Daniel Y T Goh. Cross-cultural Differences in Infant and Toddler Sleep Sleep Medicine11(2010)274-280
※2: Y.Taki et al.Sleep duration during weekdays affects hippocampal gray matter volume in healthy children.Neurolmage60(2012)471-475

 

【調査結果サマリー】

ブレインスリープは本調査において、子供の睡眠実態調査を初めて実施し、下記4つの項目について、子供の睡眠における特徴を明らかにしました。

①    子供の睡眠課題に対する親の認知と実態
②    親の睡眠負債と子供の睡眠負債
③    子供の体調不良と睡眠習慣の関係性
④    子供の情緒や行動と睡眠障害リスクの関係性

 

【① 子供の睡眠課題における認知度と実態】

日本の子供の睡眠時間は世界で最も短く、その課題は年々深刻化しています。一方で、この事実はあまり知られていないのではないかと考え、睡眠課題の認知度の調査を行いました。その結果、日本の子供の睡眠時間が世界で最も短いという事実を知らない人は全体の68.7%に上った一方で、「事実含め、詳細を知っている」と答えた人は5%にとどまりました。

また、子供の年齢別に推奨される睡眠時間※3と実際の睡眠時間の調査も行いました。推奨される睡眠時間は3~5歳で10~13時間、6~9歳は9~11時間です。
日本の子供の実際の睡眠時間は、ほとんどの年齢で推奨される睡眠時間に足りていないことがわかりました。

 

本調査結果からは、日本においては親が子供の睡眠について正しい情報を持っていないことが示唆されます。親が子供の睡眠について正しい情報を得るためのきっかけを、ブレインスリープとして、子供の睡眠時間を確保することの重要性を積極的に発信し、啓蒙活動を続けてまいります。

 

【② 親の睡眠負債と子供の睡眠負債】

子供の睡眠時間は親の影響が強く関係する可能性があることが、今回の調査で改めてわかりました。親に睡眠負債※4がある場合の方が明らかに子供に睡眠負債がある割合が大きいことがわかりました。
働き方の多様化や変化により平日と休日の睡眠時間に差が出やすくなっております。親が毎日一定のリズムで生活ができているかどうかが子供の睡眠にとってより重要であることを示唆していると考えられます。

※4 毎日わずかずつ積み重なる睡眠不足のこと。 “睡眠の借金”とも表現される。

 

【③ 子供の体調不良と睡眠習慣の関係性】

子供の体調不良の頻度と睡眠習慣のスコア※5の関係性を調べると、体調不良の頻度が高いほど睡眠習慣のスコアが有意に高い(スコアが高いほど睡眠習慣が乱れている)結果となりました。
子供に限らず、健康を維持する上での睡眠の重要性は広く知られていますが、今回の結果は、睡眠と健康が密接に関連することを強く示唆しています。
体調不良や睡眠習慣の乱れによって、コロナ感染にも関わる免疫力の低下が引き起こされている可能性も考えられるため、子供の健康増進のためには、従来以上に睡眠への意識を高める必要があることを意味しています。

※5 子供の睡眠習慣のスコアはCSHQ(Children’s Sleep Habits Questionnaire、子供の睡眠習慣質問票)をベースに、ブレインスリープで独自に点数化。点数が高いほど子供の睡眠習慣が乱れているとの判定。評価を行ったすべての項目で、睡眠習慣が乱れていればいるほど症状が頻回に現れていることが判明。

 

【④ 子供の睡眠障害の可能性と情緒や問題行動※6の関係性】

子供の睡眠障害として比較的多くみられる睡眠時無呼吸症候群(SAS)やむずむず脚症候群(RLS)が疑われる行動を取る傾向にある子供について、そうでない子供と比べて情緒や問題行動のスコアが有意に高いことがわかりました。睡眠障害によって、これらの子供の睡眠の質が低下し、結果として子供の問題行動として発現している可能性があると言えます。

※6 子供の情緒や問題行動はStrength and Difficulties Questionnaire(子供の強さと困難さアンケート)をベースに、ブレインスリープで独自に点数化。点数が高いほども子供の情緒や行動に問題があるとの判定。有意差はt検定によりp<0.01

 

  • ■子供の睡眠実態調査結果ページ

https://brain-sleep.com/sleep-deviation/research2021kids/

ブレインスリープでは本調査に関する様々な情報提供が可能です。【調査概要】調査手法:web調査対象地域:全国対象者条件:男女サンプル数:n=5,774ss調査実施期間:2021年7月※集団間の比較においてはt-検定、一元配置分散分析、もしくはカイ二乗検定を行い、有意水準5%以下を統計的に有意な差と判定し記載しました。

 

  • 西野精治コメント/ブレインスリープ創業者 兼 最高研究顧問、「スタンフォード式 最高の睡眠」著者

日本人の睡眠時間は大人も子供も世界で最も短いと以前より報告されています。また、子供は夜間の睡眠に問題があると、昼間の眠気が強くなり、イライラする、キレやすくなる、授業中ちゃんと席についていられない、先生の言うことを理解できていないなど、いわゆる「注意欠陥多動性障害(ADHD)」などの症状と似た状態になるこという報告もあります。また、やる気が低下し倦怠感や身体症状も出現します。今回の大規模調査で、日本人の子供の睡眠時間が、年齢別の推奨睡眠時間より2時間以上も短く、睡眠習慣が乱れているほど、小学校や幼稚園の欠席頻度や、風邪の罹患を含め、頭痛などの身体症状が高いことがわかりました。また、大人の睡眠が足りていない家庭では子供の睡眠も不足傾向が顕著でした。
子供は未来の宝です。大人が子供の睡眠の重要性を理解し、子供の発達段階に応じて、睡眠の大切さを家庭内で共有し、子供の心と体の健康を守る睡眠教育に家族ぐるみで取組んでいただければと思います。

 

  • ■今後の予定

現在、睡眠に関する症状や睡眠習慣を含む幅広い視点で睡眠の主観的評価を定量化する質問群を作成し、さらに日本人に馴染みのある「偏差値」として数値化することで、日本人全体の中での相対的な睡眠状態を把握し、課題解決することを可能にするサービス「睡眠偏差値for Kids」の開発を進めております。子供の睡眠実態を把握し、解決するソリューションサービスの提供などの準備を進めております。より多くの方に子供の睡眠について興味をもっていただき、課題の深度に合わせたサポートができるよう努めてまいります。

 

  • ■有職者向け健康経営サービス「睡眠偏差値®for Biz」とは

睡眠を評価する際、しばしば睡眠時間などの単純な定量データだけに注目が集まりますが、ブレインスリープは、もっと多角的で総合的な観点から睡眠を評価することが重要だと考えました。そこで、睡眠に関する自覚症状や睡眠習慣を含む幅広い視点で睡眠の主観的評価を定量化する質問群を作成し、さらに日本人に馴染みのある「偏差値」として数値化することで、日本人全体の中での相対的な睡眠状態を把握することを可能にするシステムを構築しました。それが「睡眠偏差値®」です。

現在は、NTT東日本をイノベーションパートナーとして、企業向け健康経営サービス「睡眠偏差値for Biz」を展開しております。従業員の「睡眠」から企業との「エンゲージメント」を可視化し、さらに、全国の睡眠偏差値と比較することで、自社だけでは表面化されていない課題に新たに気づくことができ、プレゼンティズムを改善することができるサービスです。

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